次世代エネルギー。
2003/05/30

 
 ネタがない。

 寝ても冷めても、
 ドライバーのお手本となるべく、超安全運転をしている時も、
 上司にガミガミ怒鳴られている時も、
 新曲のレコーディングで、ノリノリでスタジオに入っている時でも、
 ウルルン滞在記に涙しながらでも、
 ずーっと、「てきすとわーるど」のネタを考えている。

 新聞を隅から隅まで読み倒し、街行く人を飽きるほど観察しても、とにかく何をしても、ネタを思いつかない。人気に陰りがでてきた芸人や、曲が作れなくなったミュージシャンの気持ちは、こんな感じなのだろう。とにかく、ものすごいプレッシャーだ。
 麻薬についつい手を出してしまうのも分かる。しかし、さすがにオレは麻薬は無理だ。

 じゃあ、屁でも燃やしてみるか。

 何が「じゃあ」なのか分からないが。
 ま、気晴らしのつもりで。ホントに燃えるのか興味もあるし。

 椅子に座り、ガスの排出口が前に向くように身構える。ライターに火をつけて、排出口に近づける。で、ぷひ。

 ボンッ。

 爆発した。
 マジに爆発した。
 あまりにびっくりして、飛び上がってしまった。手に持っていたライターも放り投げてしまった。椅子からずり落ちそうになった。隣に座っていた妻も、突然の出来事に、目を丸くし呆然としている。
 すげぇ。すげぇぞ。オレンジ色の炎が上がり、爆発音もした。嘘だと思う人もいるだろうが、これはマジ話です。

 次のガスを待って、再度チャレンジ。しかし、今度はビビりが入ってしまい、ライターをベストな位置まで近づけることが出来なかった。不発。
 何度かチャレンジし、その何回かは燃焼に成功した。

 しかし、結構な火力だ。
 化石燃料の枯渇が危惧され、次世代のエネルギー開発に、各分野で血のにじむ努力が続けられている。しかし。こんなに身近に可燃性ガスが存在している。しかも精製をしなくても、そのまま使える。高純度で品質の良い可燃性ガスだ。
 大発見だ。これで、子供たちに明るい未来を残すことが出来た。
 ひょっとしたら、ノーベル賞とかもらっちゃうかも。

 英語のスピーチとか社交ダンスとか、練習しておかなくては。
 

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