はじめまして。
2003/11/18

 
 自己紹介の時、自分のことを「変わった奴です。」と言う奴を、オレは信用しない。
 これは、自分は他人とは一味もふた味も違うユニークな人間であると、自己賞賛しているに過ぎない。「よく人からは変わっている奴だと言われます。」などと言われた日には、もうダメだ。ユニークな奴なので、他人から愛されていますという自惚れに他ならない。

 こう言う奴は大抵、かなりイタイ奴が多い。

 人とは違うと言うアピールを、とんちんかんな服装で表してみたり、かなりずれた発言をして注目を集めたがったり、妙な屁理屈をこねくりまわしたり、訳のわからん物を集めたりする。これらの行動の動機は、「変わった奴でありたい。」という発想に起因しているものであり、ポリシーがあったり、哲学的なこだわりがあったりすることは少ない。

 「面白い奴です。」と言う奴はどうか。
 これは、さっきの奴よりはマシだが、テンションが高いだけで大して面白い奴はいない。

 では、「つまらない奴だと言われます。」と言う奴はどうか。
 これはホントにつまらない奴が多い。

 「決して、怪しい者ではございません。」はどうか。
 激しく怪しい。

 こうして見ると、自己紹介もかなりのセンスが要求されるものだと気付く。センスの良い自己紹介とはどんなものか、少し考察をしてみよう。

 「変わっている。」「面白い。」「つまらない。」「怪しい。」いずれも主観的な価値観に基づくものであり、人によって感じ方や、感じる対象が異なるものである。
 「変わった人ね。」「かわいい人ね。」「ミラクルな人だわ。」と判断するのは相手であり、自分で言うものではないのだ。正しく相手に理解してもらいたい場合や、相手に好感を持ってもらいたいなら、もっと具体的に自分を表現し、その判断は相手に任せるべきだと思う。

 「ここだけの話ですが、南こうせつが好きです。」
 あら、そうなの。意外と神田川な人なのね。南こうせつは気持ち悪くてキライだが、正直にカミングアウトしてくれてありがとう。好感度アップだ。
 「でも、メタリカも好きです。」と付け加えてくれれば、かなり点数は高くなる。

 「実は、増毛してます。」
 イイっ。これは好感持てます。潔くてイイっ。髪の毛に執着していながら、そんな自分の心の弱さをさらけ出す勇気。あんた、男だよ。

 「足の爪の間の黒いやつの匂いをかぐのが好きです。」
 イイっ。これも好感持てます。人間ぽくってイイっ。鼻をかんだら、ついついティッシュを開いて見てしまうオレとしては、親近感を抱くよ。

 さて、オレもここらへんで、そろそろ自己紹介するか。

 イトウケンジです。
 ボルトとナットなら、断然ボルト派です。
 でも、穴あけパンチとホッチキスなら、ぎりぎりホッチキスの方が好きです。
 乳首の横とかに一本だけ長い毛が生えた時は、抜かないで育てるタイプです。
 ちなみに、まだ子供の歯が数本生えてます。
 気圧の単位はヘクトパスカルより、ミリバールの方がクールでカッコよかったと思います。
 森本レオの物まねが得意です。
 時計の秒針が、時々一秒戻る瞬間を見た時に、ちょっぴり幸せを感じます。
 あ、あと、耳くそはカサカサタイプです。

 よろしくっ。
 

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