ジヨリジョリ。
2003/12/30

 
 ヒゲがジョリジョリだ。
 イトウケンジ、スイートマスクのクールボーイだから、ヒゲは濃くない。それでも二、三日剃らずに放置すると、ジョリジョリになる。ジョリジョリフェイスで、妻にほお擦りすると、「痛いっ。何するんじゃ、コラーっ。」と怒られる。

 そんなに痛いかな。
 自分の腕にジョリジョリほお擦りしてみる。
 確かに。チクチク痛いね。

 聞けば、ヒゲと言うもの、なかなか硬いものらしい。どれぐらい硬いかと言うと、同じ太さの銅線と同じだそうで。と言う事は、ジョリジョリフェイスは、細い銅線がびっしり生えたブラシみたいなものだと言う事だ。

 と言うことは。
 鍋にこびりついたヨゴレとか、落とせるかな。
 スパークプラグの先端の掃除とか、できるかな。
 折りしも、年末。大掃除の季節。こっそり、ちょっぴり試してみた。風呂の壁のカビ落しとか、鍋の焦げ付きとか、換気扇のフィルターとか、こすりつけてみた。
 予想に違わず、使えません。顔は汚れるわ、ヒリヒリするわ、血が出るわ。
 はっきり言って使えない。ヒゲ、役立たず。

 ヒゲって意味ないよな。無駄な存在だな。仮にヒゲが無くても、人類の営みになんら影響はない。まったく無駄なものなのだ。ヒゲに限らず、髪の毛やワキ毛や陰毛など、ほとんどの体毛は不要。無くても生きてゆける。

 生物はいつも進化の途中である。進化とは必要なものは強調され機能的になり、不必要なものは切り捨てていくことだ。

 例えば、進化の過程で、人類はしっぽを失った。
 例えば、足の指。地上に降り、二足歩行を始めた人類。木にしがみつくための足の指は不要となり、どんどん短くなっていった。オレの足の小指の爪なんて、ほとんどないも同然。足の指は全部くっついていてもその役割を果たすことができるだろう。やがては、なくなる運命なのだ。

 同じように、現在の人類は、体毛を失う過程の途中なのだろう。やがてはすべての体毛を失い、ツンツルテンの全身パイパン状態になる。したがって、ハゲはより進化したタイプの人類なのだ。まさにニュータイプ。ハゲを馬鹿にするべからず。

 毛を失い、足の指を失い、その他もろもろ、色々と切り捨てて。
 やがてはバーバパパだな。

 地球上にバーバパパ状態の人類が闊歩する遠い未来。
 人類は、差別とか殺人とか虐待とか戦争とか、そういう哀しい事も切り捨ててくれているだろうか。

 今日もまた新しい太陽と共に、新しい一日が始まる。
 新しい年が、皆さんにとって良い年でありますように。
 

Produced by 110kz.com

Sponsor Site