クモの糸。
2004/01/13

 
 クモの糸、無茶苦茶強いらしい。

 クモの糸の強度は、スチールの五倍。クモの糸を鉛筆の太さにすると、ジャンボジェットを空中で捕まえられるらしい。このクモの糸を人工的に作り出す技術が研究されている。この技術が完成すれば、その用途は多分野におよぶ。人類に様々な恩恵をもたらしてくれるだろう。

 どのように人工のクモ糸を作り出すかと言えば、バイオテクノロジーだ。もっと詳しく言えば、遺伝子操作の技術だ。ヤギにクモの遺伝子を組み込む。

 メェメェ鳴くヤギ。目の黒い部分が、横に細長くなっていて不気味なヤギ。Dash村で飼っているヤギ。あいつです。ヤギにクモの遺伝子を組み込んで、クモの糸のたんぱく質を含んだミルクが出来るようにする。そのミルクを精製すれば、クモの糸が出来るという訳だ。

 ふーん。そんな事できるんだ。
 オレにも、何かの遺伝子を組み込んでくれないかな。

 蛍とか。
 お尻をピカピカ光らせてみたいっす。

 猫とか。
 喉をゴロゴロ鳴らしてみたいっす。

 カメレオンとか。
 目玉を左右別々にぐるぐる回してみたいっす。

 糞ころがしとか。
 運動会の大玉ころがしで、大活躍してみたいっす。

 もみじとか。
 秋に、髪の毛を紅葉させてみたいっす。

 でも、やっぱり一番は、鳩だな。クルックーと鳴いてみたいっす。

 エレベーターの中で、無言で階数表示のパネルをじっと見つめる、あの時間がどうも苦手だ。そんな時に、クルックーと鳴いてみたい。

 コンサートの名演奏の後の大喝采。拍手とブラボーと叫ぶ声と、ピーピーと鳴る指笛。オレはクルックー、クルックーとやりたい。

 ジェットコースターに乗った時には、キャーとかワーと言う代わりに、クルックーっっっっ。と泣き叫びたい。

 結婚式の乾杯の音頭を取る時に、「乾杯っ。」と言う代わりに、「クルックーっ。」と言ってみたい。

 クルックー。クルックー。クルックー。
 うふっ。

 あー、冷静に考えてみると、別に鳩の遺伝子を組み込まなくても、クルックーと言うぐらいは出来るな。

 じゃあ、ガラガラ蛇にします。
 お尻を振ると、カラカラカラって。そんな感じで。
 

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