2月14日は、バレンタインデーだ。
オレも全盛期には、食べきれないほど山ほどチョコレートを貰ったものだ。ホントだぞ。昔はモテモテだったのだ。もちろん今でも、想いを伝えられない乙女たちが、草葉の陰からオレを見つめているに違いない。しかし、オレも妻子ある身。乙女たちの気持ちに応える訳にはいかんのだ。
それにしても、日本人。何がバレンタインデーだ。バレンタインデーなど、製菓業界がチョコレートの売上を伸ばすために、キリスト教のイベントを歪曲して導入したものが、広まったものだ。菓子屋の陰謀だぞ。まんまと踊らされやがって。アフォか。おまけに何がホワイトデーだ。もう、バカ丸出し。
ま、あまりバレンタインデーをけなすと、ひがんでいると思われるのでこれぐらいにしておくが。
バレンタインデーの好調ぶりに、「うちも何かイベントを導入して売上を伸ばそうっ。」とビジネス手法を真似した業界がある。
花屋と本屋だ。
二つの業界が手を組んで、サンジョルディーの日と言うのを広めようとした。サンジョルディーとは、これまたキリスト教のイベントの一つで、男性は愛する女性に花を、女性は男性に本を贈るというもの。しかし、花屋と本屋のもくろみは、見事大ハズレ。散々キャンペーンを組んだが、全く浸透しなかった。
キリスト教のイベントなら、何にでも日本人が喜んで飛びつくと思ったのだろうが、本屋のくせに、読みが甘かったな。そもそも、本などというものは、好みが人によって激しく異なる。これほど贈り物に適さないものはない。花にしても、持ち運ぶだけで目立つし、デートの時にプレゼントされても困るでしょ。
それに、名前が良くない。
サンジョルディー。
三女おるでーっ。
そう聞こえてしまう。少子化の現代。三人も子をなすのは、なかなか難しいのだ。三女おるでーっ、と言うよりは。
長男でっせーっ。
こっちの方が親しみやすいんじゃないかな。
ちなみに、オレも長男です。一家の期待をズッシリ背負い、家族のしがらみを一手に引き受け、末代までのお家安泰のために、懸命に生きている長男です。
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