鼻クソ。
2006/04/19

 
 鼻の穴の中に鼻クソがある状態が嫌いで、オレはよく鼻をほじる。そう書くと、「まぁ汚らしい。」と言われそうだが、あのさ、ちょっと、冷静に考えてみて。鼻クソをほじる、と言う言い回しで誤解されやすいのだが、これは鼻の穴をキレイに掃除する行為なんだよ。オレはキレイ好きなんだよ。鼻の穴に鼻クソを放置しておくほうがよっぽど汚いわ、バカヤローめ。

 それに、鼻クソをほじるのは面白い。冒頭で、鼻クソがある状態が嫌い、などとちょっと気取ってしまったが、まぁ、ぶっちゃけ、本当は鼻クソをほじるのが好きなんですわ。

 鼻の内壁に付着している鼻クソを、小指のつめの角っちょでカリカリっとして、クイッと剥がす。上手に剥がさないと、キレイに剥がれなかったりバラバラに壊れてしまったり、ほじるつもりが鼻の奥の方に押し込んでしまって取れなくなったりするから、デリケートな作業が要求される。そして、イメージどおりに、大きな鼻クソがパリッと出てくると、とてもうれしい。うれしくってたまんない。

 ほら、見て。

 って、見せませんけどね、大人ですから。ホントは見せびらかしたいんですけど、そういうのは大人のすることじゃないって知ってますから。見たい?見たいんだったら、見せてあげるけど、見る?

 例えば、暗い牢屋に閉じ込められて、一日中何もすることがない時でも、オレなら大丈夫。もう、ずーっとほじってますわ、鼻クソを。ハムスターみたいに、フルフルと小刻みに震えながら、両手でモゾモゾ、モゾモゾって。

 で、ほじり出した鼻クソを、指でピンと飛ばす。
 でも、弾き飛ばしたつもりの人差し指にくっついて、飛んでいかない時ってありません?そういう時って、体制を整えなおして、もう一度ピンと弾いても、やっぱり指にくっついてしまって。まあ、そういう時は、牢屋の壁になすり付ける。

 なすり付けた鼻クソで絵を描いてみたり。
 ラスコー洞窟の壁画みたいにしてみたり。ラスコー洞窟の壁画みたいに勇壮な絵なのに、よーく見ると、人の顔がアンパンマンになっているとか、細かい芸も見せてみたり。

 これなら牢屋ライフもちょっと魅力的だな。
 これなら捕まってもいいや。

 困るのは、車の運転をしている時。オレの車はマニュアルトランスミッションで、運転するのに両手両足を忙しく使う。それなのに、ちょっとした隙をついて、右手の小指は鼻孔に潜り込む。先日も、高速道路を時速100kmで疾走中、ついほじってしまって。そして、そんな時に限って、鼻クソがくっついて飛んでいかなかったりする。窓を開けて何度も何度もピンとするのだけれど、くっついて取れなくって。かと言って、ピカピカの愛車になすり付ける事も出来ず、不自然に人差し指をまっすぐ突き立ててハンドルを握って運転しましたわ。この忌々しい鼻クソめ。

 あと、最後に、これだけはちゃんと言っておかないと。鼻クソをほじる、その行為は好きだけど、鼻クソが好きなわけではないので、その辺、誤解しないように。鼻クソ好きのイトウケンジとか、勝手に呼ばないでね。

 鼻クソほじり好きのイトウケンジ。

 これが正しい。
  

Produced by 110kz.com

Sponsor Site