年齢を考える

今使っている「年齢」という単位を見つめなおしてみましょう。

≪ はじめに 

 「年齢」は、人を判別する最低基準として「名前」、「性別」と一緒について回ります。しかし、年齢から受けるイメージと、実際の個々の人物像とは一致しない場合が多いものです。加齢が進むほど、自分の年齢と自分の気持ちとのギャップを感じる人も多いでしょう。

 ここでは、「年齢」と言うものについて考察し、新しく「日齢」と言う概念を生活に取り入れることを提案します。最後まで読んでいただけるとうれしいです。
 

 

≪ 時間について 

 時間の単位は、じつに不規則な進法によって刻まれています。時間の最小単位は、「秒」です。

 60秒で1「分」
 60分で1「時間」
 24時間で1「日」
 ここまではいいのです。不変的ですから。この先がじつにあいまいな基準になっています。

 30日もしくは、31日もしくは、28日もしくは、29日で1ヶ「月」

 12ヶ月で1「年」。
 そして、1年には365日の年と、366日の年があります。

 あとは、「年」を10進法で数えていきます。ここまで見てみると、「年」というのが単位としては実にあいまいなものだと分かります。
 

 

 365(366)でケタが繰り上がる 

 一年と言うものが、どれだけのペースで繰り越されていくかを、もう少し詳しく見てみましょう。

 通常の10進法で言えば、100の次にケタが繰り上がるのは1,000です。 しかし、「日」をベースにして「年」を考えると、その3割の時点、365日(366日)で繰り上がってしまう。

 「日」をベースに「月」を見てみると、その3割の時点、30日程度で繰り上がり、そしてその「月」をベースにした「年」はわずか1割程度の12ヶ月でケタが繰り上がってしまうのです。

 通常の数の数え方からすると、ずいぶん速いテンポで、「年」と言う単位が刻まれていることが分かります。
 

 

≪ 年齢だけでは計れない ≫

 「年」によって人生の長さを刻んで計ることで、必要以上に多く節目を刻んでしまっていることがわかります。節目というものは、一定の時間に区切りをつけ次のステップを踏むためのもの。適切な頻度であることが理想です。「年」は、地球が太陽を一周する周期ですが、この周期と人生の時間の感覚とは、あまり一致していないんですよ。

 たとえば20歳、30歳、40歳、50歳と、「年齢」の10の位毎の数字が増えるタイミングは、大きな節目と捉えられています。10の位毎に異なる世代として捉えられ、別のグループであるようなイメージが定着しています。でも、そのイメージと自分自身の感覚の違いに違和感を覚える方も多いと思います。
 
 人生を「年」で刻んで発生する節目は、少々頻度が多すぎる。スパンが短すぎる。必要以上に節目が設けられてしまうがために、人生と言う時間の流れに対する認識が狂ってしまうのです。
 
 年齢だけでは、人生という緩やかな時間の流れを計れない。そう、だから日齢なのです。
 

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