2000年秋、とあるホームページの片隅に一つのボタンが設置された。ボタンを押すと、ちょっとびっくりするメッセージが表示される。たったそれだけのものが、多くの反響を呼んだ。

 思わぬ反響に開発者は本格的な開発を始めた。そのボタンをより高度なプログラムに改良した。さらに複数のプログラムを製作し、一つのホームページとして開設をした。

 「度胸だめし」
 この誰も見たことのないホームページに人々が酔いしれた。アンダーグランドなインターネットの情報網を通じ、人から人へ口コミで広がり、巨大な有名サイトへと成長した。

 人を驚かせる。人を怒らせ困らせる。誰にも受け入れられるはずのないホームページが、多くの人に支持されるようになるまでに、様々な問題を乗り越えなければならなかった。試行錯誤の末に、完成した「度胸だめし」。

 インターネットの世界に革命を起こした「度胸だめし」の開発に、たった一人で取り組んだ技術者の壮絶な開発物語を描く。

 

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